トロッコ蜜柑人材育成研究所

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〜〜It's time to change me!!〜〜

人材育成を研究している橋本諭のブログです。eラーニング(e-Learning)や人材育成、インストラクショナルデザインを専門としており、教育工学、学習科学、OJT、ワークプレイスラーニングの研究しています。eラーニング専門家のためのインストラクショナルデザイン、企業内人材育成入門を上梓。

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あなたの会社に、人を育てる科学はありますか?

企業内人材育成入門
企業内人材育成入門中原 淳 (編集), 荒木 淳子, 北村 士朗, 長岡 健, 橋本 諭

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2008年07月07日

■「皆のために」と一所懸命がんばったのに、反応が薄い
■熱意を込めて書いた提案メールにレスポンスがない。あるいは冷ややかな反応ばかり返ってくる
■何回頼んでも誰もきちんと対応してくれない
■ランチタイムは社員ばかりがつるんで、派遣社員やパート社員は蚊帳の外だ
■イライラした空気が職場に蔓延し、会話がない
■困っていても、「手伝おうか」の一言がない
■「おはよう」等の挨拶もなく、皆淡々と仕事をはじめる

これうちの会社のことじゃない? と思った方はどれだけいるだろうか?

この問いかけは、『
不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書 1926)』の冒頭に並ぶ文章だ。

ギスギスだったり、サバサバしていたり、何となく空気が重かったり、会社に30人に一人くらいはメンタルヘルスに悩んでいたり、上司はアガリのポジションで「意味の分からない独りよがり」を言っているし、というようなどこの会社でも起こっていそうな微妙な空気感を「不機嫌」という一言で表したことが本書のキモであり要点だと思う。

本書では、成果主義や、中間管理職いわゆるミドルがつぶれていっていること、インセンティブの構造と様々な角度から、なぜ不機嫌になってしまったのかを考察している。そしてそれらに対してどうすればいいのかの解決策(仮説)を提示している。それらは、科学的なアプローチが取られており、再現可能性の点からも信頼がおけそうだが、それ以上に重要なのは確かに今の職場は不機嫌になってきているということだ。

不機嫌な場面として想像されるのは、まだ自分では何もできない子供が駄々を捏ねる場面だ。お菓子を買ってほしいとか、歩き疲れたから抱いてほしいというような。要するに、言うことを聞かなくなった子供を大人がフォローする際に使う言葉だ。
逆に、大人に使う場合には、「あの人いま不機嫌だから、気をつけてね」という言葉ではあっても、その裏には「めんどくさい人なんだよね、まったく。ただのガキだな!!」というような蔑んだイメージを持って使っていると思う。つまり、不機嫌な人というのは、「大人になりきれていない人」だったり、「未成熟な人」という意味合いを持っていると思う。

それが、企業内で不機嫌になっている訳だから、根は深い。そしてそうした不機嫌な職場からは、今日も脱落する人が出てくるのだ。「あれ? あの人どうしたの? 最近見なくない?」ってな具合だ。

僕には、本書で示された解決策が本当に意味のあるものなのか判断はつかない。なぜなら、今は不機嫌だが、いつから不機嫌になったのかわかる人は少ないだろうし、なぜ不機嫌になったのかも、当人たちは気づいていないと思う。たぶん、自分が会社にいくとなぜか不機嫌になるということに気づいている人はいる、というよりほとんどの人は気づいていると思う。でも、上機嫌になることはできないからだ。わかっているのに変えられないというのは、大きな流れの中にいるからのような気がするから。

不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書 1926)
河合 太介
4062879263

投稿者 橋本 諭 : 05:38 | コメント (0) | トラックバック (0) このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマークへ追加この日記のはてなブックマーク数

2008年06月10日

人材育成に関するブレストを、ちょっと年配の方としているときに、キャリアについての話になった。

「キャリア教育ってのも必要だと思うんですよね」

「そうだなあ。でも、キャリアってイメージ悪くないか? なんか辞めろっていう意味に聞こえるんだよなあ」

自分は、若い人向けに自分のキャリアについて自律的に考えてほしいという意味でのキャリアを使ったが、帰ってきたのは「第2の人生としてどう歩むのか」というキャリアの話だ。前者では、自らの進むべき道を自ら考えて”できれば社内で”歩むべき道を決めてほしいという意味になる。後者は、そろそろ外に出てくれないかという意味になるのは必至だ。

現実問題として、現在キャリアはこの2つの意味で使われている。要は、どういう仕事をしていくのかということだが、受け取り方によって様々な結果となる。

一つの会社で働いてきて、ある程度の年齢になったときに言われる「キャリアを考えろ」というのは、暗に「そろそろ退職が近いんだから、その後も食っていくことを考えとけよ」という話になるという。

一生懸命ひとつの会社に尽くしてきて最後はそれか、と思う人もいるだろう。若い人から見れば、そんなことも考えないで生きて来れたなんておめでてーなと思う人もいるだろう。

いずれにしても、キャリアという言葉は一人歩きし、今後も使われていくと思う。それがどういう意味になるのかは受取手次第ということになるのだろうか。

あなたはキャリアと聞いて何を思い浮かべますか

投稿者 橋本 諭 : 06:29 | コメント (0) | トラックバック (0) このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマークへ追加この日記のはてなブックマーク数

2008年06月08日

2008年現在、北京オリンピックに向けて競泳の水着問題で揺れている。まあ、揺れているのは、日本が契約しているメーカーの水着が、SPEEDO社のレーザーレーサーと比べ競争力で劣ることが明らかになりつつあるから。要は、契約の問題である。趨勢としては、結果は見えていると言える。小さい頃から努力してきて、ピークが限られている選手たちからすれば、早い水着があればそれを着たいと思うのを止めるのは難しい。そういうものだ。

良いものがあれば、一気に普及する。当たり前だ。

さて、僕は人材育成なんかを生涯研究として追い続けようとしている訳だが、こうした中でよく聞くのが、「○○はとても良いものなのに普及しない」という声だ。

IDの世界にいれば、なぜIDは普及しないのかをとうとうと議論しているし、他のものも似たり寄ったりだと思う。

レーザーレーサーが万人に必要だとは思わない。1着6万円強するものだし、キツくて着るのも大変だというのは選手以外では厳しいものだ。それでも選手にとっては必要なものとなる。

レーザーレーサーの一つ前の製品のキャッチコピーにこんな文章がある。

「着やすさを求めるなら、よした方が賢明です。早さを求めるなら、賢明な選択です。」

もし、本当に良いものがあるのなら、その良さが明確になるようにした方が良い。選択と集中。これに尽きるのだと思う。

投稿者 橋本 諭 : 09:05 | コメント (0) | トラックバック (0) このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマークへ追加この日記のはてなブックマーク数

2008年05月27日

ある人が、「今は遊ぶ時期じゃない」

ということを言っていた。とてもまじめな人なのだと思う。

でも、本当に遊びがなくなってしまったなら、その人の価値はかなり棄損されると思う。

大事なことは、今周りがどちらを向いていて、どんなことが見えていないのかを見ることだと思う。
それには、自分のスタンスが重要なことは言うまでもないし、バックボーンとなる知識なり経験なりが必要だと思う。しかし、周りがどうのように動いているのかを知ることはもっと重要なことだと思う。

どんな仕事も近い部分があると思うけれど、特に知的生産による仕事の場合には、明確な付加価値を出すことは非常に難しい。たとえば、コンサルもそうだし研究者もそう。「なんでこの値段?」は回答を窮してしまうだろう。

だからこそ、現在どのような流れの中にいるのかを知ることは大事なことだと思う。流れとは全く違ったものを言ったり書いたりしても価値はないと思う。的確に流れを読んだものが必要だ。

一方、流れにあっているからと言って意味があるとは限らない。いかに、流れの中で見逃してしまう真実をあぶり出せるのかが重要だと思う。

そして、流れを読むためには適度に遊ぶことが重要だと思う。何が流行っているのか、周りはどういうものに興味を示すのか、そんなことにアンテナを張り巡らすのが大切なのだと思う。遊びがないと、つい自分が今持っている枠組みだけで世界を見ようとしてしまう。人は、見たいものしか見えない。故に、自分の枠組みで世界を見れば、枠組みに合致した部分だけがクローズアップされ、それを世界のすべてと勘違いしてしまうだろう。

それは、どんなスタンスを持っていようが知識を持っていようが、自らの価値を著しく毀損されることになると思う。

投稿者 橋本 諭 : 06:47 | コメント (0) | トラックバック (0) このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマークへ追加この日記のはてなブックマーク数

2008年05月22日

会社員になった以上必ず通らなければならない道があります。

それは会社を辞めることです。

昇進する人もいれば、しない人もいる。転職する人もいればしない人もいる。役員になる人もいればしない人もいる。しかし、会社を辞めないことはできません。

定年まで勤め上げることができた幸福な人、違う会社を選ぶ人、不幸にも倒れてしまう人、どのようなことがあろうと会社を辞めるときがくる訳です。

以前よりも雇用は流動化してきています。これから働き始める人で、40年後まで会社が残っていることもまれなことでしょうし、同じことをしている人も少ないのではないかと思います。

そうした中では、どう辞めるのか。これは誰もが考えておかねばならないことです。

そんな辞め方を研修で行う会社があります。ソフトブレーンです。
最初の研修で辞表の書き方を教える理由:NBonline(日経ビジネス オンライン)

「入社するのも辞めるのも、あくまでも自分を生かすためです。ほかにもっと生かしてくれる場所があれば、正々堂々と行くべきです。その代わりに辞めない以上は、ここは君たちが自らの意思で選んだ場所だと自覚し、異見があっても正々堂々表に出して議論すべきです」というような趣旨のことを述べます。

辞めることを考えるということは、いかに今を働くかと近いことのように感じます。
あなたはどうやって会社を辞めたいと思いますか?

投稿者 橋本 諭 : 04:51 | コメント (0) | トラックバック (0) このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマークへ追加この日記のはてなブックマーク数

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